相続した土地を売却する場合、以下の注意点について考慮する必要があります。
1
相続手続きの完了
相続手続きが完了していない場合は、土地を売却することはできません。相続手続きが完了するまでは、土地の所有権が確定しないため、売買契約を締結することはできません。
2
財産分与の内容
相続人が複数いる場合、土地を売却することについての合意が必要になります。財産分与協議書や遺言書によって、土地の所有者や売却の承認についての内容が記載されていることを確認しましょう。
3
土地の評価額
土地の評価額を把握することは、売却価格を決定する上で重要です。不動産会社や鑑定士による査定を受けることで、土地の適切な評価額を把握しましょう。
4
税金に関すること
土地の売却に伴い、税金に関する手続きが必要になることがあります。相続税や所得税、地方税などについて、税務署などの専門家に相談しましょう。
5
契約書の確認
土地を売却する際には、売買契約書を作成する必要があります。契約書には、売却の条件や売買価格、物件の瑕疵担保責任などが含まれます。契約書の内容を正確に確認し、不明点があれば専門家に相談しましょう。
以上のように、相続した土地を売却する場合には、相続手続きの完了や財産分与の内容、土地の評価額、税金に関すること、契約書の確認など、多くの注意点が存在します。専門家に相談し、正確かつ安心して土地を売却することが重要です。
<相続した空き家を売却する場合の注意点とは?>
相続した空き家を売却する場合、以下の注意点について考慮する必要があります。
1
相続手続きの完了
相続手続きが完了していない場合は、空き家を売却することはできません。相続手続きが完了するまでは、空き家の所有権が確定しないため、売買契約を締結することはできません。
2
空き家の状態確認
空き家の状態を確認し、必要に応じて修繕や改修が必要かどうかを判断しましょう。また、建築基準法や都市計画法などの法令に適合しているかどうかも確認する必要があります。
3
市場価格の把握
空き家の市場価格を把握することは、売却価格を決定する上で重要です。不動産会社や鑑定士による査定を受けることで、空き家の適切な市場価格を把握しましょう。
4
売却方法の検討
空き家を売却する方法として、不動産会社を通じた仲介や、オークション、売却代金の立替えなどがあります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、売却目的や状況に合わせて最適な方法を検討しましょう。
5
税金に関すること
空き家の売却に伴い、税金に関する手続きが必要になることがあります。所得税や固定資産税、都市計画税などについて、税務署などの専門家に相談しましょう。
6
契約書の確認
空き家を売却する際には、売買契約書を作成する必要があります。契約書には、売却の条件や売買価格、物件の瑕疵担保責任などが含まれます。契約書の内容を正確に確認し、不明点があれば専門家に相談しましょう。
《実践的アドバイス》
土地の売却においては、法令において宅建免許のない、例えば個人の地権者は複数の土地を自らが売主となって売却することは禁止されています。
法令の解釈では多くて2区画までは容認され、3区画以上は違反とみなされます。
つまり、例えば200坪の土地があって売却を検討した場合、200坪の土地を1つの土地として、又は2つに区切って自らが売主となって売却することは可能ですが、3つに区切っての売却は違反となるわけです。
それなら一つの土地としてその土地を売却しようと考えるのですが、そもそも200坪の土地を買う資金力のある買主はそれほど多くはなく(買った後で事業用地等で使用する目的がある場合以外は)、住宅用地であれば広くても50坪~60坪くらいまででしょうか。
そうした場合、そうした事業用地として買取を検討している個人(法人)の目に留まらなければその土地を売却することはできません。つまり、売却までに期間を要する可能性が高くなります。
従って、比較的大きな土地(例えば200坪程度の土地)を売却しようとした場合には、自らが売主となり不動産業者に仲介を依頼し売却するのではなく、宅建免許を持つ(複数の土地を売却することができる)ハウスメーカーやマンションデベロッパーなどに売却することが多くなります。
ただし、ハウスメーカーなどが土地を買取る場合、当然、税金を負担したり、買取った土地がすぐに売れない場合のリスクも考慮しなければならないため、売却の価格は、地権者が売主となって個人や事業者に売却する場合と比較して低いものとなるのが一般的です。
また、土地の売却には様々な法令の制限や、その土地のある場所や形状、地質など、多くの要素が関係してきます。
こうした不動産(土地)を取り巻く事情を知ったうえで、あるいは信頼できる専門家と相談しながら売却を検討することが望ましいと言えます。